インプラントとは
インプラントとは、何らかの原因によって歯を喪失したところに、天然歯と同じように使える人工の歯根を骨の中に埋め込んで土台を作り、その上に人工の歯などを装着する治療法です。
インプラントは入れ歯のようなわずらわしさもなく、ブリッジのように周りの歯を傷つけることのない、「噛む(かむ)」という、お口の機能を回復する治療法です。
歯を失った場所や本数、あごの骨の状態によって様々な治療法があります。
インプラントのメリット&デメリット
インプラントのメリット
- 違和感なく自分の歯のような感覚で食べることができる
- 天然歯に近い噛む力を回復できる
- ブリッジのように周りの健康な歯を削って土台にする必要が無い
- 入れ歯のように着脱するわずらわしさがない
- 見た目がよい 入れ歯のように人目を気にする必要がなくなる
インプラントのデメリット
- 手術が必要、治療期間が長い
- 治療後のメンテナンス(定期検診や歯みがき)がしっかりできない人には向かない
- 保険適応されない自費治療(医療費の控除は受けられます)
使用しているインプラント製品について
当インプラントセンターで使用しているインプラントは、世界の先進各国で多く使用されている信頼性の高いメーカー4社を使用しています。
※ 2016年より山八歯材工業社(国内メーカー)のインプラントμ-oneを導入いたしました。
μ-oneは骨との結合に優れたハイドロキシアパタイト(HA)コーティングをフィクスチャー部表面に持つインプラントです。
いずれのメーカーも日本で多く使用されており、日本口腔インプラント学会において数多くの報告がされています。その信頼性は非常に高いものです。
大森院長はこの内4社のインプラントシステムのインストラクター(指導医)を受け持っており、 インプラント治療を行う歯科医師に対して各地でインプラントに関するセミナー活動を行っています。
他の治療法との比較(歯を失ったときの治療法)
インプラント・ブリッジ・入れ歯の比較
インプラント治療は他の治療法より機能回復、審美性に優れていますが、保険は適応されません。
ブリッジ・入れ歯には保険が適応される材料と保険外になる材料があります。
※下の表はそれぞれの治療を比較した場合の大まかな目安とお考えください。
インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
違和感 | ◎ | ○ | △ |
咀嚼能力 | ◎ | ○ | △ |
話しやすさ | ◎ | ◎ | △ |
審美性 | ◎ | ○ | △ |
周囲の歯 | ◎ | △ 隣接する歯を削る必要がある |
○ 骨が痩せて歯が動く可能性がある |
日頃のお手入れ | ◎ 天然歯と同じように手入れ |
△ フロスが使用が困難 |
○ 取り外してお手入れ |
金額 | △
保険外治療 |
○
保険治療 or 自費治療 |
○
保険治療 or 自費治療 |
治療期間 | △ 数ヶ月の治療期間と手術が必要 |
○ 症状により変化 |
○ 症状により変化 |
インプラント治療の流れ 来院から治療まで
当院でのインプラント治療の流れをご説明します。
丁寧なカウンセリングや詳細な検査(診査・診断)を行い、患者様お一人おひとりに適切な治療プランをご提案します。
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カウンセリング
患者様の症状、歯についてのお悩みや健康状態をお伺いいたします。
治療の期間や、インプラント治療についてご説明します。
インプラント治療に関する疑問や不安がございましたらどんなことでもお気軽にご相談ください。
患者様にご安心、ご納得いただけるように、しっかりとご説明させていただきます。 -
診査・診断と治療計画
インプラント治療は、どれぐらい歯が失われているのか、今ある歯がどんな状態なのか、骨格や骨の硬さ、大きさ、かみ合わせはどうなっているのかを正確に把握しておくことが非常に重要になります。
レントゲンやCTスキャンなどを使用し、お一人おひとりの口腔環境や骨格を確認し、患者さまに無理のない治療計画を立てます。
診査の際に、虫歯や歯周病がある場合は、それらの治療を行ってからインプラント治療を行います。インフォームド・コンセント
当院では患者様に診査・診断の結果をご報告し、治療計画について詳しく説明いたします。
患者様の症状に対する治療計画にご納得いただき、同意をいただくまで、実際の治療は行われません。
解らない点、疑問に感じることは、何でもお尋ねください。 一次手術
通常、インプラント治療における手術は2回に分けて行われます。
一次手術では歯茎を切開し、顎の骨に歯の根に相当する部分のチタン(フィクスチャー)を埋め込みます。
処置の時間は約2時間前後です。局所麻酔のため痛みのご心配はありません。
入院などは必要なく、すぐに日常生活に戻れます。定着期間
一次手術後、チタン(フィクスチャー)が骨の中でしっかりと接合されるまでの安定期間を設けます。
安定期間はインプラントを埋めた部位や骨の質などで個人差がありますが、2ヶ月〜6ヶ月程度です。
この期間中には、必要に応じて仮の歯をご使用いただきます。二次手術
歯の根に相当する部分のチタン(フィクスチャー)と骨がしっかりと結合されたら、2回目の手術を行います。
二次手術では埋まっていたフィクスチャーと人工歯の土台をつなげるため、歯肉を切開します。
切開後は歯茎が治癒するまで仮の土台(ヒーリングアパットメント)を取り付けます。人工歯の装着
歯茎が治った時点で歯の型取りを行い、患者様の歯の形や色、歯並びを確認しながらインプラントの上にかぶせる最終的なアバットメント(支台)と人工歯を作成いたします。
二次手術から約1〜6週間後に人工歯をかぶせて、咬み合わせなどの調整を行い、インプラント治療は完了となります。定期メンテナンス
インプラント治療が完了した後は定期検診にお越しいただき、メンテナンスを行います。噛み合わせの調整や、インプラントのネジの調整、口内環境の検査などです。
新しい歯が入ったことで変わったお口の中の環境を確認させていただきます。正しいブラッシングのご指導を行い、インプラントがより長持ちするように、定期的なメンテナンスを行っていきます。
患者様が遠方へ転居された時のメンテナンス
インプラント治療は治療後のメンテナンスが大変重要になります。特に定期検診で行うインプラントの噛み合わせ調整や、清掃はインプラントを維持するために必要となります。
当院では患者様の遠方への転居などで来院が難しくなった場合でも、インプラントの定期検診を受けていただけるように転居先の近隣の歯科医院をご紹介し、申し送り(メンテナンスの引き継ぎ)もいたしております。